3月は1年で最も引っ越しが多いシーズン。今も物件探しに励む人は多くいるでしょう。そんな人たちに、気をつけてほしいのが「おとり物件」です。
おとり物件とは…
これは、言葉のとおり「おとり」であって、実在しない物件やワナのような物件のことを指します。
駅近で、格安で、日当たりもいい、というような、ちょっとよさげな物件を見て、不動産会社に問い合わせてみると、すでに申し込みが入っていたり、契約が終わっていたりする状態になっている。ひどいケースだと、彼らは前出のおとり物件をさらによりよく見せるため、物件情報を勝手に“数値改ざん”するという。
なぜそんな物件を掲載しているのか
なぜ、おとりが横行しているのか。大家から物件を預かり、店子を探す不動産業者にとって「成約」こそが商売の種だ。その成約率をいかに上げるかといえば、客の来店率を上げることが必須となる。そこで、おとり物件で客を店に引き寄せ、他の類似の物件を紹介して成約へと導くのだ。
賃貸物件探しで、不動産情報のサイトを見て「格安物件だ!」と下見を申し込んだものの、「つい先ほど入居者が決まってしまって…」と言われた経験はありませんか。不動産業者の中には、入居者が決まっているのを知りながら好条件の物件の情報を出しっぱなしにする、いわゆる「おとり物件」を掲載しているところがあるようです。
営業マンに言われるままに別の物件を紹介され、営業マンにとって都合のよい物件をあてがわれ、契約させられることが多くあります。元々、おとり広告は、入居が決まった物件の「落とし忘れ」が多いと言われている。ポータルサイトや自社ホームページに掲載した後に入居が決まったが、更新作業が間に合わずにさらに問い合わせがきてしまうことだ。
おとり物件を見抜くには…
不動産・住宅情報サイトを見ていて、「この築年数と広さで、この家賃!?」というような条件の良過ぎる物件を見つけたら、もしかしたら「おとり物件」かもしれません。